理事長所感(6月)

梅雨入りとなり雨の日が続いておりますが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。

私たち甲府青年会議所にとってこの時期は「次年度の足音」が聞こえてくる時期です。

今年度も、6月の理事会で次年度の理事役員を決定するための選挙管理委員が選任されました。そして6月の例会では「明日を語ろう討論会」と題し、来年度の理事長有資格者たちによる討論会が開催されます。「この中から来年度の理事長が決まる」という期待とともにメンバーは参加するのです。そして、例年、甲府青年会議所では73日の理事会をもって次年度の理事長が内定します。「今年度」の理事長としては少し寂しいような気持ちもありますが、次年度が素晴らしいスタートを切れるよう、私も尽力してまいりたいと思います。

さて、5月の所感でお伝えしたように、私たちは5月10日から13日にかけてASPAC(アスパック)という会議のためジャカルタに行って参りました。

普段は自分の仕事、家庭、地域のことで精一杯で、海外のことまで考えた活動というのはなかなかできません。しかし、このような機会があって改めて、この「青年会議所」の国際的な意義や可能性を考えさせられます。

ASPACのプログラムの中には、青年会議所の各国の代表者が、壇上で、平和への取り組みについて情報共有し議論する場があります。出席した会員にとって平和について考える有意義な機会となりました。

さらに、期間中、多くの海外の方々と出会いました。青年会議所というつながりがあるというそれだけで、言葉や文化の壁を越えて会話をし、笑い合い、握手をし、連絡先を交換してつながりを作りました。

普段は新聞やニュースで伝えられる情報の範囲でしかその国を知ることはできません。そのため、話題に出すときも「ロシアは」「ウクライナは」など、ひとくくりにして話してしまいがちです。どこか他人事のようにとらえてしまいがちです。しかしこのような機会を通じて、国とともにそこに住み暮らす人々の顔が浮かぶようになります。友好的で平和を望む人々の顔が浮かぶのです。

私は、ASPACにただ参加しただけです。滞在もわずか3日間でした。しかしながら、行く前と行った後では、確実に自分の中の認識が変わり、視野が広がったのを実感できました。ただ海外旅行として訪れただけではとても得られないような多くの経験をすることができました。この経験を、より多くの会員にしてもらうべきであると、私は強く感じています。青年会議所で得られる「国際の機会」は、個人の成長のためだけではなく、「世界平和」という理想にもつながっている大事な機会であると感じました。

この青年会議所の「国際の機会」に共感していただいた方、興味を持っていただいた方がいましたら、ぜひ甲府青年会議所への入会をご検討ください。次は11月に世界会議というものがスイスで開催されます。ぜひ一緒に行きましょう。