副理事長

河西 真

「山の都」には、豊かな自然・文化・歴史・ 食・風土・景色・スポーツ、またここで暮らす人々など あらゆる地域の宝が存在しています。しかし、現在の厳しい経済状況の中では「地域の活性化」 と呼ぶには程遠く、地域経済もここ数年下降線を辿っていますが下降線にストップをかけるのは この地域の宝を活かした運動展開だと考えます。地域のブランドや地域の宝となるものを確立することで、地域再生や地域を担う子どもたちに大きな影響を与えられるきっかけになると考えま す。 

豊かな自然や資源を活かしたまちづくり事業を展開し地域に影響を与え、「山の都」のファンを 増やすことを目指します。また、地域の信頼や規範から成り立つ人間関係のつながりと、あらゆる地域資源の有機的な結びつきを基軸にして新たに生まれた多面的ネットワーク、そして地域に 根差した持続的な社会貢献によって「山の都」の活性化を推進します。地域力再生の鍵は地域 全体を見渡せる目線にあり、それは甲府青年会議所や地域経済の担い手である中小企業が地 域経済を強化し、市民が主体的に地域に関わり自立し、地域間や市民相互で日常的に助け合う ことで、いきいき・ワクワクした街づくりを目指します。 

次に、現代の青少年たちを取り巻く環境は日々加速的に変化し、性別の壁や言語など様々な 境界を無くしつつあるといえます。しかし、どんなに社会が変化しようとも、「時代を超えて変わら ない価値のあるもの」があり、次代を生きる力として必要とされる素質は他を尊重し共感する心と 失敗を恐れず挑戦する姿勢であると考えます。そして、地域の大人が地域の魅力を青少年との 交流などで伝え協働することで、ネットに溢れる知識・情報を無気力にただ利用するのではなく、 自身の成長過程で得た経験を糧に自分の未来は自分で選択し行動する力を持ち、世界のどこにいても活躍することができるスキルを学び、自身の将来の夢や可能性を描いて歩めることができる青少年育成を目指します。

副理事長

石水 秀樹

1951年、(一社)甲府青年会議所は全国で13番目に誕生し、今日まで長きにわたり活動してきました。その時代時代に起きた問題に向き合い、青年経済人として地域の未来のために関係諸団体と協働し、成果を出す中でその存在価値を高めてきました。72年目を迎える本年においても、この組織が今このとき必要なことを為し、未来へ進むための一歩を積み重ね、その先に「明るい豊かな社会」が描けるよう、組織の一翼を担う身として邁進していきたいと考えております。

人口・経済とも右肩上がりの時代における青年会議所と、現代における青年会議所を比較したとき、全体的な会員の余力は異なるのではないかと思います。また、仕事と家庭、余暇に対する社会的な価値観も、かつてと今とでは異なるように思います。甲府青年会議所は、地域、社会、家庭それぞれにおいて様々な立場を持った、様々な会員から構成される組織です。この組織の中で所謂ウェルビーイングといったものを追求することは、会員の活動への充実度や組織の団結という面だけではなく、今後、自発的に活動する市民への負託が増えていくであろう社会にとっても、還元できるものがあるのではないでしょうか。では、そのために必要なものは何なのかと考えると、周囲との円滑なコミュニケーションはまず一つ重要なものであると言えるのではないでしょうか。生活の利便性が上がり、他者と関わることなく多くを享受できてしまうからこそ、私たちの思考から抜け落ちてしまっている物もあるのかも知れません。当然ではないものが当然のように与えられている現状に気付き、その現状に感謝の気持ちを持てるようになれば、周囲に対して自身も一歩、歩み寄れるようになるでしょう。青年会議所という、今生存するために必要ではない業をどのような気持ちで取り組んで行くか、その価値を家庭や職場、周囲にどう認めていただくかを本気で考えていくことで、会員自身の成長や、新しい青年会議所の価値を生み出すことへとつなげていけると考えます。

そして、様々な事業を行い、成長の機会や地域貢献の機会を生み出す青年会議所ではありますが、会員には「40歳まで」という期限が設けられています。そのため、組織の維持にも組織の発展にも、新たな同志を募り、巻き込んでいかなければなりません。「会員拡大」という活動は常に我々の命題の一つでもあります。

会員拡大活動が必須の活動である一方、私たちは自団体の維持が目的で活動している訳ではありません。会員拡大という活動は、私たちの目的達成のために、この地域のために為されるものでなくてはなりません。会員拡大に際しては、活動に賛同していただける、共に歩んでいただける仲間を探す必要があります。

そのために、私たちの取り組みをより多くの方に知っていただき、組織の認知度を向上させることも必須となります。私たちが地域に向けて行う様々な事業を、会員拡大の手段の一つとして機能させることが肝要であると考えます。仲間になって欲しい、という地道な声掛けももちろん重要ですが、何のために拡大をするのか、私たちの組織が拡大することが地域にとってどのようなメリットがあるのか、自身の価値を再定義し、伝えていく中で組織の拡大を目指していきたいと考えます。

最後に、会員のJC活動に対する支援策を具体性をもって講じていきたいと考えます。現在(一社)甲府青年会議所会員のうち在籍年数が3年未満のアカデミー会員が約半数を占めております。アカデミー会員は自由な発想で意欲的に挑戦する姿勢を持っており、今後の活動の推進力の核となる人財です。アカデミー会員をはじめ全会員に対して今一度JC活動の

魅力、意義や使命といった基礎知識の習得、出向渉外などのスケールメリットを実感など学び経験してもらえる機会を創出していきたいと考えます。そのためにも、慣れ親しんだメルマガや会員ページの有効活用による情報発信や出向者へのサポートと経験を会員に還元できる機会を設えていき、活動支援の体制を整えていきたいと考えています。

以上のように、(一社)甲府青年会議所会員としてのあるべき姿を思い描き、JC活動に邁進していける持続可能な組織になるための突き抜けた施策を講じ、地域の発展に寄与していきたいと考えます。

 

専務理事

萩原 亮

2019年から世界を混乱に陥れた新型コロナウィルス感染拡大は人々の生活様式を一変させました。人と人との距離が制限されたことでコミュニケーションが変化し、必要だったものが必要でなくなり、考え方もまさに多様性が重んじられる時代となってきました。そのような急速な変化にもスピード感をもって対応し、青年会議所は「希望をもたらす変革の起点として」活動していかなければなりません。

活動しやすい、誰でも活躍ができる組織を目指す一方で、果たしてそれを誰がどのように運営して管理していくのか、多くの会員の自主性、自己判断を重視しすぎると組織はまとまらず、地域からの信頼も薄れ、衰退してしまうでしょう。「ルールとコンプライアンスがあってこそ。」まさに運営グループの力量が2023年度の甲府青年会議所活動を左右すると言っても過言ではないと考えています。

【総務らしい例会への意識づけ】

諸会議の適切な運営や、会員が活動に専念できる環境を提供する、決して目立たず、しかしながら広くきめ細やかな運営管理することが「総務」と名のつく委員会の主な役割です。これにプラス例会への意識づけを総務らしい「目配り」「気配り」の心を盛り込んで出席率の向上を図ります。

【地域との積極交流とバズる広報】

近年、企業・団体の広告や宣伝方法は業務内容や活動内容を一方的に発信するだけでなく、見た人に「共感」してもらえるような工夫がされていると感じます。地域の団体や個人との交流を行いながら受け取る側が実際に行動を起こして甲府青年会議所のファンになるような「心揺さぶる広報活動」を展開します。

2023年度は「突き抜けろ~時代の転換期に翻弄されずその先を掴め~」のスローガンのもと、活動に邁進してまいります。突き抜けた先にただ「目立つ」「注目される」のではなく、ルールとコンプライアンスを遵守に配慮しながら地域や会員の皆様に賛同を得られるような活動にしなければなりません。一般社団法人甲府青年会議所の運営を担うグループとして、理事長を支え、組織全体を支え、地域を支えてまいります。